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2009年10月

3Dレンズ試行錯誤(6)

※ここに登場する『3Dレンズ』については、ブログ『3D camera』製作者のサンデーさんのアイディアを基にしており、その権利等はサンデーさんに帰属するものです。このエントリは、サンデーさんの許可を得て作成しました。

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焦点距離マイナス25mm、直径16mm、マルチコートの凹メニスカスレンズを見つけたので、2枚を削って並べました。今までの3Dレンズモドキの焦点距離がマイナス35mm程なので、それより10mmも近くで結像するレンズは、思った以上に手強かったです。フォーサーズのマクロ35mmとOMズイコー28mmは、クローズアップレンズの力を借りないとダメな感じ。EOSの50mmマクロは何とかなりましたが、3Dレンズはフィルター枠より沈める必要がありました。

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どーん。

3Dレンズを蹴られずに結像させるには、長さ25mmの接写リングを追加する必要がありました。どんどん見た目が暴力的になります(^^;

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撮影結果はこの通りです。色収差は、レンズ付きフィルムのファインダーレンズよりは少ないですね。

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お馴染みバッカスIII世号。画角は3Dレンズモドキとあまり変わらないみたいです。それなら焦点距離が長めの凹レンズを使う方が、レンズ選びの自由度が大きいかな?

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この方式だと3Dレンズの前にワイコンなども付けられるので、思い切って、魚眼で虫の目レンズ風の画面が得られるアタッチメントレンズ、魚露目8号を装着してみました。

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ぬーん。

ますます怪しい感じになりました(^^;

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バッカスIII世号も速そうに見えます。背景もいっぱい入り込んでますね。

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レンズ先端の影も入ります(^^;

これでまた試行錯誤しつつ、以前の感覚で使える、もう少し遠目の位置に虚像を作るレンズも試してみようと思います(てか加工中に一枚割ったので予備の到着待ち(^^;)。

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3Dレンズ試行錯誤(5)

※ここに登場する『3Dレンズ』については、ブログ『3D camera』製作者のサンデーさんのアイディアを基にしており、その権利等はサンデーさんに帰属するものです。このエントリは、サンデーさんの許可を得て作成しました。

本格的な3Dレンズの制作がまだなので、相変わらず周辺環境の整備(^^; 3Dレンズの内容によっては、今のレンズの組み合わせは使えなくなるかもしれないのですが…。

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EOS5Dmark IIと純正レンズでまともなテストが出来るように、ケンコーのオート接写リングを購入。長さの違うものが3つ入ったセットの全部をつなげた状態で、3Dレンズモドキが使えるようになりました。

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当然だけど自動絞り・開放測光で、しかもAFが普通に使えてしまうので、これまでのカメラとレンズに比べて異様に快適(^^; 高感度特性も高く、上の画像はISO3200だったり。

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近接撮影能力は、撮影用レンズの近接撮影能力が反映される感じです。今回の組み合わせでは一番近付いて上の画像くらい。時計用ドライバー先端の六角形の部分の幅は約9mmです。

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盛大に手ブレ(^^; 更に25mmの接写リングをかました画像です。無限遠の撮影は出来なくなりますが、このくらい寄れました。オーバーラップする部分が少なくなってますね。これもAF効くんだから大変(笑)

アイディアの元となったサンデーさんのレンズとカメラの組み合わせはワイドマクロですが、こちらはどちらかといえば中望遠マクロ気味でしょうか。ともあれまずは使えるものを作らないと。

APS-Cのデジタル一眼レフは現在所有していないので、機材の考察はとりあえずこの辺にします。

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3Dレンズ試行錯誤(4)

※ここに登場する『3Dレンズ』については、ブログ『3D camera』製作者のサンデーさんのアイディアを基にしており、その権利等はサンデーさんに帰属するものです。このエントリは、サンデーさんの許可を得て作成しました。

3Dレンズ用の素材となるレンズの調達がまだなので、撮影用レンズの汎用性と入手しやすさを考えてみることにしました。

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フォーサーズ用のレンズ、ズイコーデジタル 35mmf3.5マクロです。アダプター経由でマイクロフォーサーズのカメラに付けます。パナソニックのカメラではマニュアルフォーカスのみですが、オリンパスE-P1ではオートフォーカスが出来るようになっています。

私の場合、マイクロフォーサーズのカメラでステレオ写真を撮る際には、画面アスペクト比を16:9にしています。オリンパスE-P1やパナソニックG1、GF1では、アスペクト比変更は単なるトリミングなのですが、パナソニックGH1では、アスペクト変更時に対角線画角が変わらないようにイメージセンサーのサイズが少し大きめになっています。E-P1で3Dレンズの位置決めをすると、GH1では余計な空間が付いて左右のセパレーションが少なめに感じられるようになり、場合によっては気になるかと思われます。1mm程3Dレンズを撮影レンズ側に近づければ解決しますが、微妙ですね。

それから、E-P1のムービー撮影では、静止画のセンサーシフト式手ブレ補正から電子式手ブレ補正に切り替わり、補正分の余白が必要なため、撮影範囲は一回り小さくなります。GH1の時とは逆に、左右が切られて画面としてはセパレーションが過剰になります。GH1の時とは逆に、E-P1の動画用に撮影レンズと3Dレンズの間を離す必要がありますね。

などと言いつつレンズ先端にいつもの3Dレンズモドキを装着し、撮影。使用カメラは上の画像のE-P1です。

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この組み合わせでの撮影は問題ないようです。

3Dレンズの焦点距離が今より短くなった時には、また考え直さなければならないかもしれませんが、とりあえずの実験には現行品のこのレンズが使えます。

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3Dレンズ試行錯誤(3)

※ここに登場する『3Dレンズ』については、ブログ『3D camera』製作者のサンデーさんのアイディアを基にしており、その権利等はサンデーさんに帰属するものです。このエントリは、サンデーさんの許可を得て作成しました。

これからの課題はもう分かっていて、3Dレンズの元となる高品質なレンズを探すことに尽きます。その前に、マイクロフォーサーズ以外の可能性も見ていきましょう。

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手前はマイクロフォーサーズのGH1に3Dレンズモドキ用の28mmレンズの組み合わせですが、奥はフルサイズのEOS5D MarkIIに50mmマクロレンズとエクステンションチューブを付けたものです。電気接点のないただの筒なので、絞りの操作が出来ませんが、とりあえずお試しということで。ちなみに28mmレンズもEOSに付けてみましたが、3Dレンズモドキがケラレない撮影倍率にすると、ピントが近くなりすぎてしまい使えません。もっと短焦点の3Dレンズにする必要があります。

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上の組み合わせでは若干撮影倍率が低いようで、左右の画像の分離がいまひとつです。しかしこれ以上撮影倍率を上げるとピント位置がレンズに近付いてしまいます。EF50mmマクロは前玉が鏡筒内にかなり引っ込んでいるので、3Dレンズを本格的に作る場合、レンズが鏡筒内に埋まってしまうかもしれません。

ただ、もう少し倍率を上げなければならないとしても、マイクロフォーサーズのカメラより、同じ3Dレンズを使う場合には広い範囲が写りそうです。そこは魅力かも。

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前玉が引っ込んでいないレンズということで、ローデンシュトックの引伸ばしレンズ、Apo Rodagon 50mm f2.8を引っ張ってきました。チューブとM42ヘリコイドが2つくっついています。ピント位置が若干レンズ先端から離れるので、適当なチューブをくっつけて、その先に3Dレンズモドキを取り付けました。

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ちょっと拡大し過ぎたかもしれません。撮影レンズの焦点距離の違いもありますが、マイクロフォーサーズより拡大率が大きくなってしまうので、レンズも長くなってしまいますね。露出倍数もかかってファインダーも暗くなり、あまり使いやすいとは言えないものになりました。

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EOSで使ったApo Rodagonをマイクロフォーサーズでも試してみました。撮影倍率が低くて済むので、ヘリコイド2段重ねだけで大丈夫です。但し、ピント位置は遠くなり、3Dレンズモドキはかなり長めのチューブの先に付くことになりました。

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えーと、ボケボケ(^^; ちょっと拡大率が低いですね。ヘリコイドの繰り出し量は余裕なのですが、レンズ先端のチューブの長さとの兼ね合いが難しいです。

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今のところこの組み合わせが最も使いやすいです。汎用性を考えると、現行品のレンズで試してみないといけないのですけど…(^^;

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3Dレンズ試行錯誤(2)

※ここに登場する『3Dレンズ』については、ブログ『3D camera』製作者のサンデーさんのアイディアを基にしており、その権利等はサンデーさんに帰属するものです。このエントリは、サンデーさんの許可を得て作成しました。

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さて、でっちあげた3Dレンズモドキがこれ。レンズ付きフィルムの対物側の凹レンズを2枚並べて、プロテクトフィルターの上に両面テープの小片で貼り付けたものです。2つくっつけたレンズの大きさは20mm×15mm程。虚像はレンズの前方約35mmのところにできているようですから、焦点距離マイナス35mmの凹レンズということでしょうか。この、メニスカスレンズでもアクロマート、ましてやアポクロマートでもないプラスチック製単レンズの性能は大したことなくて、きれいに色収差が発生します。

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汎用品を目指す割にはレンズが絶版中古品ですが(^^; 手持ちのレンズで一番3Dレンズモドキと相性が良かったのがこの、ズイコー28mmレンズにエクステンションチューブをかませて最短撮影距離を縮めたものです。この組み合わせ単独では、横幅20~24mm程度の範囲が写ります。撮影倍率0.8倍位でしょうか。

フォーサーズの現行品でこれに近い組み合わせを探すと、35mmマクロレンズ(等倍撮影までならレンズ単体、それ以上の拡大が必要ならオートエクステンションチューブが必要)か、25mmのパンケーキレンズに純正のオートエクステンションチューブを咬ませたものが使えるかもしれません。マイクロフォーサーズのレンズは、発売予定の45mmマクロレンズが等倍撮影まで可能ですが、もし等倍より拡大する必要がある場合には、オートエクステンションチューブが用意されていないマイクロフォーサーズのレンズでは、絞り操作どころかピント合わせも出来ないので使用不能です。

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正面から見た図。3Dレンズモドキのそれぞれに見える、撮影レンズの中心間隔は約5~6mmといったところですが、それがそのままステレオベースなのかどうかはよく分かりません。

さて試写。

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…ひどい画質(^^; まあでもそれを抜かせば一応ステレオレンズとして機能しております。撮影に使用した宇宙船の模型の大きさは、約8cm程です。撮影の際、絞り開放では中央部のオーバーラップが大きくなりすぎるので、f8に絞ってあります。

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レンズの焦点距離は大体35mm(35mmフォーマットに換算すると約70mm)となっています。画像が2分されますから、結果的には中望遠レンズといったところで、オリジナルのワイドマクロとは全く違いますね。3Dレンズの焦点距離も含め、色々試さないといけないようです。

しかし、サンデーさんのアップされた下の動画を見て驚愕。

これだけの試行錯誤の上に、あの3Dレンズは成り立っているのですね。道は長い(^^;

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3Dレンズ試行錯誤(1)

※ここに登場する『3Dレンズ』については、ブログ『3D camera』製作者のサンデーさんのアイディアを基にしており、その権利等はサンデーさんに帰属するものです。このエントリは、サンデーさんの許可を得て作成しました。

3D camera』というブログで紹介されているサンデーさん考案の3Dレンズは、ステレオアダプター型の、撮影レンズの前に装着するタイプのレンズです。公開されたレンズの画像と、ブログエントリ内で示された、レンズ交換カメラ用の3Dズームレンズの概念図を見ると、3Dレンズそのものは凹レンズを2枚横に並べたもので、2つのレンズの作る虚像を撮影するもののようです。

近視のメガネを目から離して見ると、左右のレンズに別々の画像が見えますが、そのようなものを撮影すると理解しました。

フロントコンバーター型の場合、撮影レンズでケラレない大きさが必要で、尚且つこの場合では、レンズの先の虚像の位置に焦点を合わせることが必要になります。サンデーさんの3Dレンズでは、レンズ間近までのマクロ機能を持ったデジカメと組み合わせることで、レンズの大きさはケラレない程度の大きさで済むようになっているようです。

このブログの以前のエントリのコメント欄で、おっとさんとこのレンズをレンズ交換式カメラに取り付けられるような汎用性を持たせるにはどうすればいいのかと話しましたが、コンパクトデジカメと比べるとべらぼうに長い一眼レフなどのレンズの最短撮影距離と、画像の拡大率の低さ(撮影倍率は一眼レフなどの方が大きいが、コンデジはイメージセンサーが小さいので、撮影倍率が低くても撮影画像を展開したときの拡大率が大きくなる)が問題になると思いました。

少なくともマクロレンズを使うか、マクロ並み(場合によっては拡大撮影)に寄れる工夫をする必要があるし、撮影倍率や3Dレンズの大きさと焦点距離、レンズの設置位置も相当に微妙な感じです。

世間には虫の目レンズといって、イメージサークルの小さい超短焦点レンズの実像を拡大光学系で捉えて、被写界深度の深い超広角画像を得る方法がありますが、似たような仕組みが必要なのかなと思いました。

考えるだけならタダですが、考えてるだけでは物事は進まないので、手を動かしてみることにしました。手持ちのレンズと手近にあるもので実験しましょう。

と言いつつ、長くなりそうなので続きは次回のエントリで(^^;

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